ワシントンDC旅行記 政治と学問の都市

DCリンカーン像 (560x800)

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アメリカ50州に属さない、特別区のワシントンDCはバージニア州とメリーランド州に挟まれており、ホワイトハウスをはじめ行政の機関が詰まっている都市です。アメリカの政治に関する歴史がとても深く、国立の博物館や美術館が多い街として、アメリカ国内だけではなく国外からの観光客が多く集います。学校での歴史の授業の延長として、遠足や校外見学で訪れるアメリカ人の子供たちも多くいました。

日本人には観光地のイメージが強くないワシントンDCですが、見どころはたくさんあります。アメリカの歴史好きにはもちろん、飛行機や宇宙好き、そして野球好きの人にも楽しめる観光スポットがあります。多くの博物館には日本語の案内パンフレットやオーディオ案内があるので日本人にも観光しやすい都市です。地下鉄が発達しているため市内の移動がしやすいのも魅力の一つです。

ここでは4泊のワシントンDC旅行で訪れたおすすめの場所をご紹介します。

アメリカのLCCフロンティア航空でIAD空港へ

DCフロンティア航空 (600x800)

当時住んでいたフロリダ州のオーランド国際空港からワシントンダレス空港まで飛行機で約2時間半。今回はアメリカの格安航空会社のフロンティア航空を利用しました。
このフロンティア航空はアメリカに多数ある格安航空会社(LCC)の一つです。預け手荷物だけでなく機内持込手荷物、機内でのドリンクサービスが有料の為、航空券が安く購入できるのが特徴です。
今回は料金節約の為、預け手荷物は友人と1つのスーツケースにまとめて預け、機内持込手荷物は貴重品だけにしました。
フロンティア航空の飛行機の尾翼には動物が描かれており、1台ずつ描かれている動物が違います。面白い事にこの動物たちには名前がついていて、機内アナウンスでは乗っている機体の動物と名前が紹介されます。私が搭乗したのは「ジャック」。名前とは裏腹にかわいらしい雪うさぎでした。

フロンティア航空(英語サイト)

いざ、ワシントンDCへ出発です!

宿泊はマリオットホテル系列の長期滞在者向けホテル

空港到着後は荷物を置きにバスと地下鉄を乗り継いでホテルへ。今回宿泊したレジデンスインワシントンDCダウンタウン(Residence Inn Washington DC Downtown)は、お部屋にキッチンのついている長期滞在者向けのホテルです。長期滞在者向けと言っても1泊から宿泊できるので短期滞在でも問題ありませんでした。ホワイトハウスまで徒歩20分、最寄りの地下鉄駅まで徒歩5分と立地が良く、ホテル周辺にはレストランやコンビニもあります。1階には24時間営業のドラッグストアがあるので、夜でも安全に買い出しに行ける点が安心でした。

朝食無料、部屋の中で無料Wi-Fiが使えます。私がとても助かったのは部屋についている電子レンジ。観光の疲れで夕飯を外へ食べに行くのが億劫になった日は、近くのデリでお惣菜を買って部屋で食べることができ便利でした。キッチンだけではなく大きい冷蔵庫、お皿、グラス、カップ、ナイフ・フォークも揃っていました。使ったものはキッチンシンクに置いておけば、ルームキーパーの方がお部屋の清掃時にきれいにしてくれました。

また最寄り駅はシルバーラインのマクファーソンスクエア駅(McPherson Square)。シルバーラインはワシントンDCの主な観光スポットが密集している地区を走っている地下鉄だったので移動が楽でした。博物館の密集しているホワイトハウス周辺へも徒歩20分と歩いて行ける距離だったので、街並みを見ながらお散歩感覚で歩いて行けたのが楽しかったです。

レジデンスインワシントンDCダウンタウン(日本語サイト)

ワシントンDCの地下鉄メトロMetroについて

ワシントンDCは駐車スペースが少なく駐車料金が高いと聞いていたので、レンタカーはせずに移動は主に地下鉄と徒歩にしました。アメリカで地下鉄に乗るのは初めてで不安な部分もありましたが、システムは日本の地下鉄とほぼ同じで慣れると簡単でした。
乗るたびに切符を買うのが面倒だったので、滞在中はSmarTripカードと呼ばれるICカードを使いました。日本のICカードと同じく何度もチャージして使用が可能で、切符購入よりも安く地下鉄の利用ができます。地下鉄だけではなくメトロの運行しているメトロバスでも利用ができます。

DC地下鉄 (800x744)
カードは駅の券売機の横にあるSmarTrip発券機で発行可能です。発行手数料は2ドルですが、まず10ドルを支払い発行します。発行したカードには手数料を引いた8ドルが自動でチャージされる形になります。日本のICカードとは違って発行手数料の2ドルはカードを返却しても返金されません。カードの残高は日本と同じで改札ゲートを通ると表示されます。もし改札通過時に見落としても券売機で確認ができます。
チャージは切符の券売機で可能です。現金またはクレジットカードで、1セント単位からチャージできるので計算しながら乗れば最終日に残高0ドルにできるので無駄がなく助かりました。券売機によっては現金のみ、クレジットカードのみの取り扱いになるので確認してからチャージするといいと思います。

面白いことに地下鉄には時刻表がありません。時間帯にもよりますが大体5分から10分くらい待てば次の電車が来ました。時刻表の代わりに駅の電光掲示板には、次の電車の到着までの残り時間が数字で表示されていました。
乗り換えも簡単でした。各路線に色がついているのでその色を探して表示を確認すればいいので英語が苦手な人でも簡単に移動できます。日本の地下鉄のように表示も分かりやすく観光客にやさしいと感じました。

地下鉄は安全ですが日本のように電車内で居眠りをするのはスリやひったくりに遭いやすく危険なので注意したいところです。お年寄りや子供連れだけではなく女性に席を譲る男性が多くいたのには驚きました。

ワシントンメトロ(英語サイト)

ナショナルズパークで野球観戦

アメリカと言えばメジャーリーグ。ワシントン・ナショナルズvsセントルイス・カーディナルズの試合観戦のためナショナルパークへ行きました。ナショナルパークはワシントン・ナショナルズのホームグラウンドです。地下鉄ネイビー・ヤード駅(Navy Yard)の目の前にあります。

4月の終わりでしたが、野球場内の桜が咲いていてとてもきれいでした。日本と違い、アメリカの野球場はとても広く、野球場の中に桜が植えてあったり、バーやレストランがあったりしたのには驚きました。

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日本の野球観戦ではファンが一体となって応援歌を歌い、手拍子をしています。アメリカではそういったことはなく、皆それぞれマイペースに試合を観戦していました。試合の途中に度々、大スクリーンに「make noise(叫べ)」などの表示が出た時は、皆一体となって大きな声を出して盛り上がっていました。

アメリカでは野球観戦は家族連れが多く、試合を見ながら夕飯を済ませる人がほとんどです。それにならって私も観戦しながら夕飯を済ませました。アメリカで野球観戦と言えばホットドックですが、せっかくなのでワシントンDCで有名な「チリスモーク」を頂く事にしました。チリスモークは、ホットドックの上にピリ辛のひき肉ソースとチーズがたっぷり載せてある地元の人に人気のファストフードで、あのオバマ大統領も好んで食べるそうです。初めて食べましたが、チーズがピリ辛のソースをマイルドな味にしていて、辛いものが得意でない人も食べやすい美味しいホットドックでした。

試合は4対1で惜しくもワシントン・ナショナルズは負けてしまいましたが、大リーグの雰囲気を味わえ、とても楽しめました。メジャーリーグはチームや席にもよりますが安い席は10ドルくらいからチケットが販売されています。野球好きではなくても雰囲気を楽しめるのでアメリカ旅行の際はおすすめしたいアクティビティーです。

アメリカではスポーツの試合開始前には必ず国歌斉唱が行われます。その際は、外国人でも脱帽をして起立またはその場で立ち止まるのがマナーです。アメリカでスポーツ観戦する際には気を付けたいと感じました。

MLBワシントン・ナショナルズ(英語サイト)

ホワイトハウス The White House

宿泊先から近かったのでホワイトハウスまで歩いて向かいました。ワシントンDCの観光スポットは行政の運営しているものが多く、夕方5時くらいまでに閉館してしまう施設が多いため、朝は早めに行動を始めました。午前8時でも4月末のワシントンDCは気温が低くコート、マフラー、ニット帽に手袋が必需でした。お昼になるにつれて気温が上がり過ごしやすかったのですが、日が沈むとやはり寒かったです。

私の訪れた2015年4月は、ちょうど日本の安倍首相が戦後70年の節目でホワイトハウスを訪問していた為、ホワイトハウス周辺の通りには日本とアメリカの国旗が交差するような形で飾られていました。他国で日本の国旗を見ると少し嬉しくなるものです。

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ホワイトハウスに到着。もちろん中には入れませんが、柵の外からの見学は自由です。写真撮影はホワイトハウスの正面を見られる場所と裏側を見られる場所の2スポットがあります。

DCホワイトハウス表 (600x800)

正面は道路に面しておりホワイトハウスは離れたところに見えます。

DCホワイトハウス裏 (600x800)

裏側は公園に面していて正面よりもかなり近くでホワイトハウスが見られました。

あの中にオバマ大統領がいると思うと少し興奮しました。
内部の見学はできませんが、事前に申し込みをして抽選に当たればホワイトハウス内のガイド付きツアーに参加できます。とても人気で倍率が高く、昨今の警備体制の強化から国籍によっては当選するのは難しいそうです。私も申し込みましたが残念ながら当選はしませんでした。丁寧なことに、落選してもメールで連絡が来たのには驚かされました。

ホワイトハウスビジターセンター White House Visitor Center

ホワイトハウス内部には入れませんが通りを挟んでホワイトハウスビジターセンターがあります。ここにはアメリカの歴代大統領に関する展示とお土産屋さんが入っています。無料なので足を運んでみました。
センターというくらいだから小さいだろうと思っていたら大間違い。ビルの1階部分だけではありますが、中はとても広く天井が高いため開放感がありました。歴代の大統領たちが職務についていた際のゆかりの品が展示してあり、大統領時代の愛用品や手紙、家族との写真など各大統領の個性が出ている展示でした。英語ですがホワイトハウスに関してのビデオ上映コーナーもありました。ゆっくり展示を見ていると1時間くらいかかるくらいの広さでした。
売店ではクリスマス用のオーナメントや桜にちなんだ小物があり、歴代大統領の執筆した本がたくさん売っていました。

ホワイトハウスビジターセンター(英語サイト)

ナショナルモール National Mall

モールと言ってもショッピングモールではありません。ナショナルモールはワシントンDCの中心部にあり博物館や美術館が並んでいる国立公園の事です。東西に長く伸びている形をしていて、東側の連邦議事堂から西側のリンカーン記念堂まで約4キロ距離があります。ナショナルモールにある博物館や美術館の多くがスミソニアン博物館です。このスミソニアン系列の博物館・美術館は無料で見学可能です。スケールも大きく内容も無料とは思えないほど充実しています。国立やスミソニアンの博物館・美術館は無料で利用できるところが多いのも観光客には嬉しいワシントンDCの魅力です。

スミソニアン協会本部 Smithsonian Institute Building

DCスミソニアン城 (800x600)

地下鉄スミソニアン駅を降りてナショナルモールの方向へ進むと茶色のお城のような建物が見えてきます。これがキャッスルの愛称で知られているスミソニアン協会本部です。外観は本当にお城のようです。内部はスミソニアン協会の歴史に関する展示があるビジターセンターになっていて見学自由です。お土産屋さんもあり、ここの収益はナショナルモールに数多くあるスミソニアン博物館の運営費となっています。

ワシントン記念塔 Washington Monument

ワシントンDCを象徴するものというと、白くて長い塔を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。ワシントン記念塔はナショナルモールの中心にあります。これは初代大統領ジョージ・ワシントンの功績を称えて1884年に建てられました。高さ555フィート(約169メートル)の石造建造物で、100年以上前に建てられたとは思えない高さと迫力です。傾斜の緩やかな高台にあるためか、ワシントン記念塔の近くはとても風が強かったです。塔の周りはアメリカ国旗が台座を囲むように何本も円を描くように掲げられていて、強風にたなびいていたのが美しかったです。

DCワシントン記念塔 (580x800)

記念塔の内部は無料で見学できるのですが、毎日人数制限があるため、事前に電話かインターネットで予約(有料)、もしくは当日開館と同時に配られる整理券を手に入れなければなりません。残念ながら私が当日朝10時頃に行った時には整理券はすでに無くなっていました。しかしワシントンの象徴であり、映画にもよく登場する有名な記念塔を間近で見られたので満足しました。

ワシントン記念塔(英語サイト)

リンカーン記念堂 Lincoln Memorial

 

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リンカーン記念堂はナショナルモールの一番西側にあります。名前の通り第16代大統領のエイブラハム・リンカーンを記念して建てられました。リンカーン大統領の肖像が使われている5ドル札の裏側に描かれているのがリンカーン記念堂です。マーチン・ルーサー・キング牧師の「I Have A Dream」の演説が行われた舞台としても有名な場所です。
階段を上がり、記念堂の内部にはリンカーン大統領の座った姿の像があります。以前に写真やテレビで見たことがありましたが、本物は私の想像よりも大きかったので驚きました。迫力がありリンカーンの偉大さと威厳を感じました。

DCリンカーン像 (560x800)
像の左右の壁には、リンカーン大統領の残したゲティスバーグ演説と第二期大統領就任演説の内容が刻まれています。遠足で来ていたと思われるアメリカ人の小学生高学年くらいの団体がその宣言文の写真を撮ったり、熱心にメモを取ったりしている姿が印象的で、遠足で世界的に有名な場所に来られるのは少しうらやましくも感じました。

ゲティスバーグ演説は日本でも世界史の授業で習ったことのある有名な宣言なので「人民の、人民による、人民のための政治」と刻まれている部分もしっかり確認してきました。

DCリンカーン記念堂壁 (640x800)

ポトマック河畔の桜並木

ワシントンDCで日本を感じられる場所が有名なポトマック河畔の桜並木です。正確にはポトマック川から流れ込んだタイダルベイスン湖の岸に植えられていて、ナショナルモールからは少し外れたところにあり、ジェファーソン記念館がある湖です。ここに植えられている桜は日本から贈られたソメイヨシノなので、日本人にはゆかりのある土地と言ってもいいかもしれません。毎年春にはここで全米桜祭りが行われていて、日本とアメリカの関係を祝っているそうです。私の訪れた4月末はすでにお祭りは終わっていて、桜も散ってしまっていましたが静かでとても雰囲気がよく、新緑に囲まれながら湖の岸沿いのベンチにゆっくり座ってしばらく眺めを楽しみました。

DC桜 (525x800)

アメリカ議会図書館 Library of Congress

 

DC図書館外 (800x600)
映画の「ナショナル・トレジャー」を観てから来てみたかったアメリカ議会図書館のトーマス・ジェファーソン館に行きました。連邦議事堂の裏側にある議会図書館は全部で3つの建物がありますが、中でもトーマス・ジェファーソン館が美しく有名です。トーマス・ジェファーソン館の地下トンネルを通ると連邦議事堂のビジターセンターにつながっています。
図書館なので勿論入場は無料です。希望者にはガイド付きツアーがあり、特別展示を行っている部屋もあったので図書館というよりは観光向け施設のように感じました。

アメリカ議会図書館にはアメリカ国内で出版された文書がすべて保存されています。世界一の蔵書数を誇り、図書をはじめ、地図、新聞、楽譜、写真、映画、ポスターなども保管されていて全て合わせると1億5000万点を超える保管品があるそうです。

中に1歩足を踏み入れると装飾の豪華さに驚きました。階段や柱は大理石、天井や壁にはイタリア・ルネサンス調のモザイク画、窓にはステンドグラス。私の頭の中の図書館のイメージとはかけ離れていて、良い意味で衝撃的でした。他の観光客も「Wow!!」と声を上げて驚いていました。
ツアーには参加せず自分たちの足で見学をしました。2階建ての構造で、1階には大ホール、グーテンベルク聖書(Gutenberg Bible)とマインツの大聖書(Giant Bible of Mainz)の展示、2階には特別展示、トーマス・ジェファーソン図書館、図書大閲覧室を見下ろせる展望窓がありました。

入口に入って最初に目につくのが、グーテンベルク聖書とマインツの大聖書の2つの聖書の展示です。両方とも1450年代のドイツ製で、グーテンベルク聖書はヨーロッパで初めて金属タイプの活版印刷技術を使って印刷された聖書です。対するマインツの大聖書は全て手書きで作成されたものです。とても分厚い聖書で、すべて手書きで作成されているとは信じがたい字の美しさでした。

DC図書館閲覧室 (800x600)

2階の展望窓からは映画で見たことのある大閲覧室を見ることができ感激しました。大閲覧室は天井までの高さが約49メートルあります。展望窓からの声が響いてしまうらしいので静かにするよう注意書きがあり、写真撮影はフラッシュ禁止になっていました。後から知ったのですが、議会図書館内に21ある閲覧室はパスポートなどの写真つきIDを持っている18歳以上の人であれば誰でも入場できるそうです。次回訪れる際は、閲覧室の見学もしてみたいと思いました。

アメリカ議会図書館(英語サイト)

国際スパイ博物館 International Spy Museum

一風変わったコンセプトの国際スパイ博物館はナショナルモールから外れたチャイナ・タウンの近くにあります。ここは民間の運営している博物館なので有料でした。事前にインターネットでクーポンを印刷していったので少しだけ安くなりました。アメリカはクーポン大国なのでスーパーの商品でも観光施設でも、インターネットで検索すれば簡単にクーポンが見つけられるのが嬉しいです。

ここには名前の通りスパイに関する展示がある博物館で、実際にFBIやCIA、KGBで使用されていたスパイグッズが間近で見学できます。
今回のお目当ては映画007シリーズの特別展示。チケットを購入するとエレベーターに進むように伝えられました。エレベーターの前にはボンドカーのアストンマーチンが展示されていて少し興奮しました。エレベーターを降りると全員個室に通されスパイの歴史の説明ビデオを10分ほど鑑賞するそうです。ここを通らないと展示室に行けない作りになっていました。ビデオを鑑賞後は自由に見学ができます。実際に諜報員によって使用されていたスパイグッズという事でついつい見入ってしまうような面白いものばかり。無線機や盗聴器付きのバッグや靴、カメラ付きのペンなどスパイ映画でも見たことのあるスパイグッズをはじめ、敵に捕らわれた時の尋問で情報を漏らさないよう自殺する為の薬品の入ったメガネなどショッキングな展示品もありました。スパイは映画や小説の中の世界だと思っていましたが、こういったグッズを目の当たりにすると現実にもスパイ活動は行われているのだと実感しました。世界のスパイというコーナーでは日本の忍者の情報が展示されていて少し面白く感じました。

スパイグッズの展示を見た後は007の特別展示コーナーに向かいました。この特別展示では007の主役ジェームス・ボンドの悪役に関する展示で、撮影時に使われた衣装や小道具が飾られていました。悪役ごとに展示スペースが設けられており、一人の悪役に関して細かく説明があり007好きには堪らないものでした。今までのボンドムービーの短い総集編ビデオも展示コーナーで流されていました。

引退したFBIの元職員が建てた博物館という事もあり大変本格的な展示が多く、わかりやすい説明でスパイについてよく学べました。国立やスミソニアンの博物館と比べると規模は小さいですが、展示品の数は多く感じました。別途有料でスパイ活動体験ができるコーナーも博物館内にあるので子供連れやスパイ好きの人が楽しめる施設です。

時期によっては入場するのに長蛇の列ができることもあるそうなので事前に日付入りのチケットを購入しておくといいかもしれません。

国際スパイ博物館(英語サイトのみ)

中華街 China Town

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規模はそれほど大きくありませんがワシントンDCにも中華街があります。中国系のお店だけではなく、韓国やベトナムのお店が多くありました。日本にある横浜と神戸の中華街とは少し違っていて、食べ歩きのできる屋台はなく観光地というよりはアジア人の住んでいる街という印象を受けました。中華街に行った日は雨が降っていて寒かった事もありベトナム料理のフォーのレストラン「Pho DC」で食事をしました。タピオカミルクティーの種類が豊富でフォーも日本で食べるものよりも本格的で美味しかったです。中華街と言ってもアメリカンサイズで、量がすごく多かったを覚えています。フォー以外にも中華街地区には台湾料理や飲茶を提供しているレストランがあり市内のレストランよりリーズナブルなので、アジアの味が恋しくなったら来てみるといいかもしれません。
スターバックスやアメリカの全国チェーンの薬局Walgreenの看板が街になじむように中国語表記になっているのが面白かったです。

ジョージ・ワシントン邸マウント・バーノン George Washington’s Mount Vernon

DCマウントバーノン家 (800x547)
初代大統領ジョージ・ワシントンの所有していた家とプランテーションのある郊外のマウント・バーノンにも足を延ばしました。ここは、ワシントンDCのお隣バージニア州にあります。地下鉄とバスを乗り継いでワシントンDC中心部から約50分かかりましたが、車の場合は約30分の距離にあります。
郊外にもかかわらずマウント・バーノンはたくさんの観光客でにぎわっていました。アメリカ人にとってのジョージ・ワシントンの存在の偉大さと大切さを感じました。広大な敷地内にはジョージ・ワシントンが実際に住んでいた邸宅、奴隷が住んでいた建物、食べ物やお酒の倉庫、キッチン用の建物、庭、ジョージ・ワシントンのお墓、博物館、お土産ショップ、レストランがありました。
まずはエントランスでチケットを購入。敷地内は自由に見学ができますが、邸宅内部はガイド付きのツアーに参加しないと見学ができません。その為チケット上には自分が参加するツアーの時間がすでに印刷されており、その時間に邸宅の前に集合するよう伝えられました。エントランスから邸宅まではゆるやかな坂を上り牧場の中を通って向かいました。牧場には豚、羊、ポニーがいて、現在は観光用の牧場になっています。

DCマウントバーノン羊 (800x600)

邸宅内のツアーは英語のみですが、ガイドさんに伝えれば日本語でツアー内容が書かれたプリントがもらえます。プリントに書いてある順番にツアーが行われているので助かりました。ツアー時間は15分~20分ほどで一組10人くらいの少人数グループで邸宅内を周るもので、邸宅内の撮影は一切禁止でした。
邸宅内はワシントンが亡くなった1799年当時の様子が再現されています。部屋数はなんと21室。食堂、居間、書斎、寝室、来客用の食堂や寝室で構成されています。1階は家族で使う部屋が多く、2階は来客用の寝室が5つもありました。これは独立戦争で英雄になったワシントンを訪問する来客が多かった為だそうです。1年で600人を超える客が来た年もあったそうです。
書斎は実際にワシントン大統領が執務を行っていた場所です。実際にワシントンが初代大統領時代に使用していた革張りの椅子が展示してありました。アメリカの国宝にも指定されているものであり、歴史を感じさせます。この部屋でアメリカ合衆国が誕生したと思うと感動しました。
印象的だったのは家にトイレが全くない点でした。この時代は、もちろん水道はなく日本のように便所を作るという概念がなかったので、寝室には小さいポットが必ずおいてあり、そのポットに用を足して扉付のクローゼットにポットを閉まっていたそうです。
ツアーの終盤には母屋から渡り廊下を渡り台所の見学をしました。この時代の台所は火事や熱、臭いやハエを避ける為に母屋とは離れたところに建てられているそうです。台所見学後にツアー終了となりました。

ツアー参加後はワシントンのお墓を見学しました。長年暮らしたマウント・バーノンで1799年に息を引き取ったワシントンは自身の敷地内のお墓で夫人の棺の隣に眠っています。厳粛な場なので観光客も静かに見学をしていました。

郊外にあるため周りが静かで、ポトマック川を見下ろす場所にあるため眺めがとてもきれいでした。ツアー後はゆっくり散歩気分で庭やその他の建物を見学しました。見学スポットが多く敷地が広いためジョージ・ワシントンやアメリカ大統領の歴史が好きな人は、1日中楽しむことのできる場所でした。
川岸にはフェリーの乗降場があり、ポトマック川クルーズを楽しむツアーもあるようでした。今回はマウント・バーノンに到着したのが15時30分と少し遅めだったこともあり、ゆっくり見学しているとあっという間に時間が過ぎて閉館時間の17時になってしまいました。次回訪問する際は、時間に余裕を持ってレストランの利用やリバークルーズもしたいと感じました。

ジョージ・ワシントン邸マウント・バーノン(英語サイト)

連邦議事堂ガイド付きツアー U.S. Capitol

 

DCワシントン記念塔と議事堂 (600x800)
米50ドル札の裏に描かれているアメリカ連邦議事堂はナショナルモールの一番東側にあります。西側を向くとワシントン記念塔とその奥にはリンカーン記念堂が遠くに確認できます。議事堂に直接入ることはできないので、隣接している連邦議事堂ビジターセンターから入場し無料のガイド付きツアーで見学をします。人気の観光施設でもあり、アメリカの行政の要でもある連邦議事堂は入場の際に空港並みの厳しい保安検査がありました。検査を受けるまで長い列があり10分ほど待ちました。強面の保安官が列を整理しているですが、意外にもフレンドリーで並んでいる間お客さんとおしゃべりをしていました。

今回は事前にインターネットからツアーの予約をしました。予約をしていない場合は当日配られる整理券が必要だそうです。予約の時間より少し早めに議事堂に向かったのですが保安検査場が混雑していたので早めに行って正解でした。ビジターセンター内は天井が高く清潔感がありお土産屋さんやレストラン、展示ホールがありかなり広かったです。
ツアーの最中はコートが邪魔になるので一時荷物預かりに預け、お手洗いを済ませてツアーの受付に向かいました。ここでは予約番号と写真つきのIDの提示をし、番号の書かれた集合場所に行くように伝えられました。ツアーは40分ほどでまず始めに映画館のような施設で連邦議事堂の歴史や注意事項などの13分間の映画を観ます。その後15名ほどのグループに分けられ赤いジャケットを着た専属ガイドに付いて議事堂内を見学しました。
ツアーでは旧下院本会議場とロタンダを見学しました。旧下院本会議場は現在国立彫像ホールになっていて、100体の像が飾られています。この100体の像はアメリカ50州からその州に関係のある人物の像が2体ずつ飾られていました。旧下院本会議場は丸い天井で音が共鳴しやすい作りになっており、床に向かって喋ると、音が反射して部屋の反対側にいる人にも聞こえます。どんなに小さい声でも聞こえるので、この部屋では内緒話はできないとガイドさんが紹介していました。ロタンダは外から見るとドーム形をしている議事堂の中心部にあたる場所です。ホールのような役目を果たしていて、国葬が行われたり、世界各国からの賓客を歓迎したりする厳粛な場です。私が訪問した際は、ちょうどロタンダの修復工事の為、天井全体に布が掛けられていて全体を見ることはできませんでしたが、ドームの内側天井に描かれている「ワシントンの神化」部分だけは布が掛かっておらず見ることができました。

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会期中であれば議会の見学も可能ですがツアーには含まれていません。基本的には自分の住んでいる州の議員の事務所から整理券を入手するのですが、外国人はビジターセンター内のアポイントデスクにて問い合わせの上入手ができるそうです。今回は時間の都合もあり議会の見学はしませんでした。

アメリカの議会制度にあまり詳しくない人でも、日本語のパンフレットにわかりやすく説明が書かれているので、学びながら見学ができます。ツアーは全て英語なのですが、希望すればツアーの受付時に日本語オーディオの貸し出しもしてくれます。

アメリカ連邦議事堂(英語サイト)

国立航空宇宙博物館 National Air and Space Museum

国立航空宇宙博物館は、その名の通り航空機と宇宙に関する博物館です。ナショナルモールの東側に位置しており地下鉄のランファン・プラザ駅(L’Enfant Plaza)から徒歩5分の所にあります。スミソニアンなので入場は無料。ワシントンDCにある博物館の中で1番人気のある博物館だそうです。2階建ての建物で東側が航空の展示、西側が宇宙の展示に分かれています。まず入り口では保安検査があり、連邦議事堂と比べると簡素なものになりますが全員検査を受けなければ中には入れません。保安検査後はインフォメーションで日本語のパンフレットを入手しました。中に入っての第一印象は「広い!」。航空機やロケットの展示品が多くあるので天井が高く、とても開放感がありました。施設内にはIMAXシアターとプラネタリウムもあり、有料にはなりますが宇宙や航空に関する映画が上映されています。フライトシュミレーター体験ができるコーナーもあり人気で長蛇の列ができていました。

スミソニアン博物館の中でも大きい博物館であるためか、施設内にはマクドナルドなどの入ったフードコートがあります。フードコートだけでもかなり広く、休憩で利用するだけでなく、1日かけて見学する人は施設外に出ないで食事が済ませられるので便利です。

まずは宇宙の展示のある西側から見学を始めました。展示室ごとにテーマがあり長時間いても飽きない作りになっていました。アポロ計画の展示室では巨大なロケットのエンジンや月面ローバー、アポロ計画で使用された宇宙船の展示がありその大きさに圧倒されるものばかりでした。宇宙競争がテーマのエリアではロケットやハッブル望遠鏡の模型の展示、実際に宇宙船の中に入れるコーナーがあり、ただただその規模の大きさに驚かされ続けました。子供向けに遊びと勉強を楽しく行えるアクティビティーコーナーも充実していて家族連れでにぎわっていました。

DC宇宙 (600x800)

東側の航空の展示は年代によって展示室が分かれていました。中でも印象に残っているのが、2階にあるライト兄弟が世界で初めて有人飛行に成功した時に使った本物の飛行機の展示でした。とても保存状態がよく、100年以上前に作られたとは信じがたい美しさでした。この1機の飛行機から世界の航空の歴史や宇宙開発の歴史が生まれたと思うと不思議な気分になり感動しました。

DCライト兄弟 (600x800)
第2次世界大戦の展示室では戦争で活躍した爆撃機の展示があり、空を飛んでいるように展示されていたのが印象的でした。そこには日本のゼロ戦の展示もあり、神風特攻隊についての説明文が隣に掲示されていました。
アメリカの民間航空の展示エリアではジェット機の先端部分が壁から突き出しているようなコーナーがあり、コックピットの見学ができるスペースになっていて写真を撮りたい人が列を作って並んでいました。

DC航空 (600x800)

興味深い展示品が数多くあり時間を忘れて見学をしていたので博物館を出るころには4時間以上経っていました。展示物一つ一つに丁寧な説明文があるので学ぶ事や新しい発見が多く充実した見学になりました。宇宙好きや飛行機好きの人は必ず楽しめる施設です。本格的な説明が聞きたい人は毎日2回開催されているガイド付きツアーに参加してみるのもいいかもしれません。

国立航空宇宙博物館はこのワシントンDCだけではなく、ダレス空港の近くに別館がありスペースシャトルや多くの飛行機や戦闘機の展示がされているそうです。今回は時間の都合で行くことはできませんでしたが、次回はぜひ足を運んでみたいと思いました。

国立航空宇宙博物館(英語サイト)

 

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